* * *
──翌日。……と言うか, お昼頃になって, わたくしが目を覚ますと。
치카「……すぅ……すぅ……」
다이아「…………」
またしても, 胸の中で치카양が寝息を立てていた。
다이아「…………はぁ」
2日連続で何をしているのかしら……。
体勢を見るに, 치카양が飛び込んできたと言うよりは, わたくしが抱き寄せたのだと思うし……。
다이아「……わたくし, もしかして寂しいのかしら」
高校生にもなって, 実は一人で寝るのが寂しいとか……?
다이아「……妹離れ出来てないのかしら」
마리さんにも, 카난さんにも散々言われては『そんなことはない』と言い返していますが……。
そんなことあるのかもしれませんわね……。
とはいえ, 치카양を루비の代わりのように扱ってしまうのはよろしくない。
치카「……すぅ……すぅ……」
다이아「…………」
可愛らしい笑顔を前にして, 一人で勝手に申し訳ない気持ちでいっぱいになりながらも──とりあえず, 寝起きの状況確認のために周囲を見回す。
다이아「……11時, 5分前ですか」
ギリギリ目覚ましより早く起きてしまったようですわね。
다이아「……まあ, 起きましょうか」
布団から這い出ると──
치카「ん……ぅ……? ……あさ……?」
치카양も釣られて目を覚ます。
다이아「あ, ごめんなさい, 起こしてしまいましたわね……。……とは言っても, 直に目覚ましが鳴るのですが」
치카「んゅ……だいじょうぶ……ぁふ……おはよ……」
다이아「おはようございます, 치카양。もう起きられる?」
치카「……うん, 起きる」
치카양はもぞもぞと布団から這い出てくる。
다이아「えっと……とりあえず……あーん」
치카「んぁー……」
다이아「ありがとう」
치카양の歯を確認する。
다이아「…………」
치카「ぁー…………」
──カシャ。
例の如く写真に収める。
치카「……どう?」
다이아「……気のせいかもしれませんが……少し, 犬歯が長い気がしますわ」
치카「え……」
先ほど撮った写真を表示して, 彼女に見せようとして──
다이아「あ, あら……?」
うまく写真が撮れていないことに気付く。
치카「どうしたの?」
다이아「ごめんなさい, 少しカメラの方向がずれてしまったみたいですわ」
撮った写真は室内のやや上の方を写していた。
치카「もう一回撮る?」
다이아「そうしましょう」
何度も撮っていたためか, 手癖で撮っていたのが原因でしょう。
今度はちゃんと撮影画面をよく見ながら──
다이아「あ, あら……??」
口を開けている, 치카양にカメラを向けても──何故か先ほど同様, 部屋の上の方が表示されてしまう。
다이아「……故障?」
치카「え, 私のスマホ壊れたの……?」
다이아「……何度やってもカメラが勝手に上の方に行ってしまって……」
치카「なんでだろ……?」
다이아「困りましたわね……」
치카「あ, でもでも, 比べるだけなら, 前の日撮ったやつと, 実物を見比べればいいんじゃない?」
다이아「……それもそうですわね」
カメラは別のものを用意しておきましょうか……。
とりあえず, 昨日同じ時間に撮った写真と치카양の歯を見比べてみる。
다이아「……やっぱり, 少し長い気がしますわ。……もう, 閉じていいですわよ」
치카「……ん。……흡혈귀化が, 進んでるってことかな……」
다이아「……かもしれません」
正直なところ, ここまでは予想出来ていました。
どんどん加速する吸피衝動……こうなったら, 次に起こりそうなことは, 昼にも흡혈귀化の現象が現われる可能性。
치카양も覚悟は出来ていたのか, 割と落ち着いていました。
다이아「とりあえず……どうしましょうか」
흡혈귀化が進んでいるとなると, 今日の午後からのAqoursの練習……参加するか, 否か。
치카「……私は出来るなら参加したい」
다이아「……まあ, そうですわよね」
치카「無理そうだったら, 諦める……だから, とりあえず練習に行く準備しよ?」
다이아「わかりました」
そうなると……まずはお風呂……。
と, 思ったのですが。
다이아「……お風呂, 入りますか?」
치카「……正直, 入りたくないかも」
다이아「ですわよね……」
흡혈귀化が進んでいるなら, 夜と同様, 水との相性もきっと悪くなっているでしょう。
そうなると, お風呂は치카양にとって酷く居心地の悪い環境になってしまう。
다이아「見た感じ……相変わらず髪もさらさらですわね……」
치카「すんすん……。汗のニオイとかもしないかな」
다이아「……身嗜みに問題がないなら, とりあえず……大丈夫かもしれませんわね」
まあ, うら若き처녀が, お風呂に入らないという事実には少しだけ思うところがありますが……。
치카「それじゃ, 다이아さんだけ, お風呂入っちゃって? その間に私がお布団畳んで, ご飯作ってるから」
다이아「わかりました, それではお願いしますわ」
その方が効率もいいでしょうしね……。
わたくしはさっさと入浴を済ませるために, 脱衣所へと向かう。
脱衣所に向かう途中, 廊下の窓から外を見ると──
다이아「……今日も, いい天気ですわね……恨めしい程に」
外ではこれでもかと言うくらいに太陽が照り付けていた。
* * *
──脱衣所で服を脱いでいる途中。
다이아「……あら?」
部屋着のポケットに何かが入っていることに気付く。
取り出して──
다이아「……ひっ!!!」
思わず小さく悲鳴をあげながら, それを投げ捨てた。
──カランカラン。
다이아「……え?」
音を立てながら, 落ちるソレは──요시코さんから貰った로자리오だった。
다이아「……え……??」
……何故, 今わたくしは로자리오を投げ捨てた……?
치카양の希望なので, 基本的に로자리오は携帯しています。
昨日も部屋着に着替えた際に, 部屋着のポケットに로자리오を移しましたし, 持っていることはなんらおかしなことではない。
다이아「……疲れてるのかしら……」
疲れていることは間違いない。
わたくしも치카양もここ数日は確実に消耗している。
軽く忘れかけていたから, 仰々しい로자리오を見て, 一瞬不気味に思ってしまっただけかもしれない。
どっちにしろ, このまま床に落としたままにしておくわけにいはいかないので……と, 思い拾い上げようとしたら──
다이아「…………?」
落ちている로자리오に伸ばした手が止まる。
何故だか, これには触ってはいけない気がする。直感がそう言っている。
……なんだか。
다이아「……この로자리오……気持ち悪いですわ……」
不快害虫を見たときのような嫌悪感がする。
気持ち悪い。
다이아「……え?」
──ハッとする。
다이아「わ, わたくし……何を言っているの……?」
로자리오が気持ち悪い……?
再び, 로자리오をよーく見てみる。
なんら変哲のない。로자리오ですわ。
다이아「………………本当に疲れているのかしら」
改めて, 床に落ちた로자리오を拾い上げる──と,
로자리오を持った手が震えて, 再び로자리오を落としてしまった。
다이아「……な, なんですか……これは……?」
何故か, 로자리오が手に持てない。
다이아「…………」
そのとき, ある可能性が頭を過ぎる。
다이아「……ま, まさか……そんなはずありませんわ」
思わず, かぶりを振って頭に浮かんだ可能性を打ち消す。
다이아「そ, そうですわ! お風呂に入れば……!」
とりあえず, 로자리오は後回しにして, わたくしはさっさとお風呂へと入ることにした。
服を脱いで, 浴室へと足を運ぶ。
お湯を沸かす暇はなかったので, 手早くシャワーを浴びようとノズルを捻ると──
다이아「きゃぁっ!!?!」
シャワーから, 水が飛び出した。
다이아「ひっ……」
水はすぐにお湯に変わり湯気を立てながら, 流れていく。
それを見ていると, 酷く気分が悪くなった。
다이아「…………な, に……なに……? なんで? なんでですか……?」
冷や汗が止まらない。
十字架の로자리오が気持ち悪かった。
シャワーから流れ出す水を見て, 驚いて悲鳴をあげた。
まさか……まさか……これでは……。
いや, そんなはずはない。
未だシャワーヘッドから出続けているお湯に, 手を伸ばす。
──これはただのお湯です。
いつも自らの身を清めてくれる, お湯。
手を伸ばす。
──シャアアアア。水音が欲室内に響く。
다이아「……これはただのお湯ですわ」
自分に言い聞かせる。
水が流れている。
怖い怖い怖い。
다이아「こ, 怖いわけないでしょう?!」
心の声に, 自問自答するように声をあげる。
다이아「……ぅ……」
──シャアアアア。
音を立てながら, お湯を撒き散らすシャワーに手を伸ばす。
意を決して, 一気に近付く。
다이아「……っ……!! ………………ぁ──」
──気付けば, わたくしはシャワーのお湯を全身に浴びていた。
다이아「は……はは……。……そ, そうですわよね……お湯が怖いわけありませんもの。……普通に浴びられるではないですか」
全く, 気のせいと言うのは怖いものですわね……。
다이아「……は, 早く……浴びて치카양の元に戻らないと……」
わたくしは自分に言い聞かせるように, 手早く髪と身体を洗い始める。
……その間, 何故だか浴び続けるお湯は, 身体中を虫が這っているかのような不快感があったことから, 必死に目を逸らしながら──
* * *
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