* * *
──明けて, 時刻2時。
치카「……ちゅー……ちゅぅー……」
다이아「……ん…………ふ, ぅ…………♡」
치카「…………ん, ぷはっ」
다이아「……ん゛……♡」
치카「다이아さん, 終わったよ」
다이아「は……はひ……っ……」
通算6回目の吸피行為を終えて, 치카양方へ倒れこむ。
치카「わわ?! 大丈夫……?」
다이아「す, すみません……うまく力が, 入らなくて……」
치카「んーん。……気にしないで」
치카양に抱きとめられながら, 身体に力を込めてみるものの……筋肉が弛緩してしまっているのか, 全然思うように動けない。
やはり, 吸피はノーリスクと言うわけにはいかないようですわね……。
ただ, 理性を飛ばさずに耐えるコツみたいなものがだんだんわかってきた。
치카「んっしょと……」
치카양に抱きかかえられながら, 横になる。
다이아「ありがとう……치카양」
치카「うぅん……むしろ, ごめんね……。吸피の度に疲れちゃうよね……」
다이아「いえ, 気にしないでください」
さて……チャームをどうにか乗り越えたのはいいとして。
다이아「……そろそろ, 本格的に今後どうするか考えないといけませんわね」
치카「うん……そうだね」
치카양にはまだ言っていませんが……わたくしの흡혈귀化が取り返しのつかないところまで進んでしまったら, 更に対処は厳しくなる。
二人してお風呂に入れないくらいなら可愛いものですが……日中全く出歩くことが出来なくなったりしたら, それこそ詰みかねない。
치카「どうしよ……」
치카양が先ほど同様, わたくしのすぐ横に横たわりながら, 困った顔をする。
치카양の方から, ほんのり汗の匂いがした。
다이아「……汗を流すために, お風呂くらい入りたいですわよね」
치카「?」
다이아「いえ……先ほどから치카양汗を……かい, て……? え……?」
わたくし, 今……自分でなんて言いましたか……?
다이아「……치카양……汗をかいているのですか……?」
치카「え……い, 言われてみれば……そうかも……? ……あ, あれ??」
最初の晩にしたやり取りを思い出す。
다이아『余り, 汗の臭いはしませんわね……』
치카『ぅ……そういうこと言いながら, ニオイ嗅がないでよぉ……』
다이아「치카양, 失礼しますっ!」
身体を捩って, 寝転がったまま치카양に近付きニオイを嗅いでみる。
치카「う, うぇぇ?!/// ダ, 다이아さん?!///」
다이아「……汗のニオイがしますわ」
치카「!?!?!///// 言わなくていい!!!!//// 言わなくていいっ!!!!!!////」
これはどういうことでしょうか……。
흡혈귀は汗をほとんどかかない, ないし흡혈귀は汗のニオイがしないという大前提が間違っていた……?
いや……汗をかかないと言うよりは, 肌や髪が常に最高のコンディションに保たれるという考えを……。
다이아「え?」
肌が最高のコンディションに保たれるという話の根底にあるのは確か……再生能力を端にした考察だったはず。
それによって, 肌の傷や痕がないために美しい肌や, 髪になっているはずなのに……치카양の腕を見る。
치카「えっと……?」
そこには昼に火達磨になりながら, のたうち回って転がったときに出来てしまった擦り傷の治療をし, 当てているガーゼがあった。
다이아「……どうして気付かなかったのでしょうか」
치카「……? ……このケガがどうかし……て……? え……? なんでケガしてるの?」
다이아「치카양!! ガーゼを外してください……!!」
치카「う, うん!!」
相変わらず身体にうまく力が入らず起き上がろうとすると, 身体が震えるけれど, それどころではない。
치카양がガーゼを取ると──そこには治り掛けの擦り傷があった。
치카「こ, これ……」
다이아「……かなり, 治って来ていますが……まだ擦り傷がある……」
──つまり。
다이아「再生能力が失われている……?」
* * *
치카「どうして, 急に……」
다이아「…………」
何故急に再生能力が失われたのか。
치카양の肌は刃物で傷つけても傷口がすぐに塞がってしまうところを目撃している。
치카「……擦り傷には弱いとか……?」
다이아「その可能性もなくはないですが……」
とは言っても, 치카양は保健室で出会ったときも, 錯乱しながらあちこちに身体をぶつけたり, 床や壁に身体を擦っていた気がする。
それでも傷一つない, 綺麗な身体だったことはその日のうちにお風呂で確認している。
元から, 擦り傷は治り辛いと考えるよりは, 再生能力が極端に低下していると考えた方が合理です。
다이아「……どちらにしろ, 汗のニオイがしたことの説明になりませんわ」
치카「ぅ……/// そ, そのことは……忘れてよぉ……///」
何故そんなことが起きたのか。物事の起こっている順番から考えて, 原因は……。
다이아「太陽の光に焼かれたから……?」
その可能性が非常に高い。
다이아「…………ですが, 解せないことがありますわ」
치카「解せないこと?」
다이아「再生能力を失ったという割に……火達磨になったのに, 치카양は火傷一つ負っていませんでした」
一瞬であれば, もちろん軽傷で済むのかもしれませんが……微塵も火傷痕がないなんてことがあるのでしょうか……。
치카「私……そんなにすごく燃えてたの? 正直熱かったことしか覚えてなくって……」
다이아「……ええ, 全身炎に包まれていましたわ」
치카「……そっか。でも다이아さんが日影に引っ張り込んでくれたんだよね。大丈夫だった……?」
다이아「大丈夫……? 何がですか?」
치카「いや……だって, 燃えてるチカを引っ張ったんだから, 다이아さんも熱かったんじゃないかなって」
다이아「……え?」
치카「え?」
……言われてみればそうです。
치카양に微塵も火傷痕がないと言うのなら……何故, わたくしにも火傷痕が微塵もないのでしょうか。
改めて, 自身の腕を確認してみますが──
다이아「火傷した痕なんて……全くない。というか……熱さを感じた覚えがない」
無我夢中だったから, 熱さに気付かなかったという可能性もなくはないかもしれませんが……。
だとしても, 実際炎に触れたら火傷ぐらいするはず。
다이아「どういうこと……? あれは実は炎じゃなかった……?」
치카「……もしかしたら」
다이아「?」
치카「太陽の光で燃えてたのは흡혈귀のチカで, 흡혈귀のチカが燃えちゃったから, 人間のチカが出てきたとか……?」
そんないい加減な仕組みなのか……言いたいところですが, 根本的に흡혈귀化なんて仕組みがよくわからない現象が起こっているのです。
치카양の言っている通りの可能性は十分にある。
どちらにしろ, これは解決の糸口になるやもしれない可能性です
다이아「치카양」
치카「な, なに?」
다이아「一つ試してみたいことがありますわ」
わたくしはここまでの話を受けて, 一つの提案をすることにしました。
* * *
다이아「──……ん……んぅ……」
치카「むにゃむにゃ…………」
目が覚めると, わたくしの胸の辺りで, 치카양がむにゃむにゃと言っている。
…………。
다이아「……はっ?!」
ばっと起き上がる。
치카「んにゅ……? ……だいあさん……?」
다이아「ね, 眠ってしまいましたわ……夜明けと共に実験を始めようと思っていたのに……」
夜明けの時間にあわせて試そうと思っていたことがあったのに, 日の出の時間と共に, 急激な眠気に襲われて眠ってしまった。
다이아「今, 時間は……?」
自分の携帯を手に取って開いてみると──
다이아「11時……」
昨日の起床と大体同じ時間でした。
地下階故に日の光は全く入ってきませんが, 体内時計はまだまだ優秀に機能しているようで安心する。
치카「今から実験する?」
다이아「ええ……ですが, 치카양は危ないので部屋の中にいてください」
치카「うん, わかった」
……と言うわけで, 予定より, かなり出遅れましたが, わたくしは一人外に出ることに致しました。
* * *
──ホテルの外に出ようとしたところで,
마리「Hello. 다이아」
마리さんに声を掛けられる。
다이아「おはようございます, 마리さん」
마리「もうお昼よ? まあ, わたしもさっき起きたところだけど……」
다이아「……午前練習始まってますわよ」
마리「午前練習……そんなのあった気がするわね」
다이아「はぁ……」
普段だったら怒っているところですが, 本日わたくしは午後練習含めて不参加なため, 咎めることは出来ない。
마리「んまあ, 今からその練習に行くつもりだったんだけど……。다이아はやっぱり休み?」
다이아「ええ, まあ……치카양を置いていくわけにもいきませんし」
마리「そ。じゃあ, なんかあったら携帯に連絡してね」
다이아「わかりましたわ。いってらっしゃい」
마리「……なんか, 다이아にいってらっしゃいとか言われると変な感じね……。いってくるわ」
마리さんが出かけて行ったあと, わたくしはホテルオハラの裏口階段に足を向ける。
마리さんや, わたくしや, 카난さんが普段通用口として利用している階段です。
エントランスホール側は少し人目が気になるので, 裏口に来たのですが……。
その際外を見てみると, 今日も晴れている, 絶好の練習日和のようです。
裏口の階段の途中, 踊り場で, 僅かに日が差し込んでいる場所を見つけて, 一旦辺りを見回す。
다이아「人影は……ありませんわね」
入念に人の目がないかを確認する。
大丈夫そうです。
確認を終えたら, 치카양にお願いしたものを入れた袋を取り出して, ピンセットで1本摘んで取り出す。
──それは치카양の髪の毛です。
다이아「……치카양が火達磨になったとき, 確かに頭部も燃えていた」
つまり, 髪も太陽で燃えると考えて良い。
そのまま, ピンセットで摘んだ髪を, 日向に晒すと……。
──ボッ。
案の定髪の毛は一瞬で火に包まれ……しばらくすると, 鎮火した。
다이아「……! ……치카양の言う通りでしたわ」
そして, その燃えたはずの髪の毛は──ピンセットの先で綺麗に形を残したままでした。
* * *
──その後も何本か同様の実験をしてみましたが……。
同じように全ての髪の毛は, 余すことなく, 同じ様相の燃えない髪の毛へと変わることを確認しました。
ついでに……わたくしが触れても熱くない──つまり, 人間には害のない炎だと言うこともわかる。
다이아「……これが実験結果ですわ」
치카「じゃあ, もしかして……」
다이아「太陽の光を浴びれば……人間に戻れるかもしれません。……ですが……」
……ただ, 問題がある……。
髪の毛ならまだしも……実際にやるとなれば, 치카양が燃えるのです。
しかも, あくまで髪の毛で十数本で実験をしただけ。
치카양の身体が燃え尽きない保証なんてどこにもない。
치카「私はやるよ」
다이아「…………치카양」
치카「だって, やっと見つけた元に戻れるかもしれない方法なんだもん」
다이아「…………命に関わるかもしれませんわ」
치카「……そう, だね。でもやる」
다이아「……そうですか」
치카「ただ……ちょっと, 覚悟したいから。今日すぐには……」
다이아「わかりましたわ。どちらにしろ, 人払いができていないと, 出来ませんから……」
치카「うん, わかった。……えっと……少しだけ, 一人にしてもらっていい?」
다이아「承知しました」
わたくしはそう言って, 一人部屋を後にする。
……覚悟を決めるのに, 치카양なりにいろいろ思うことがあるのでしょう。
実際, 元に戻るためとは言え……全身を焼かれるなんて, 相当な恐怖のはず。
しかも, 簡単な検証はしたとは言え, 命の保証がない。
たった, 一日で覚悟を決めろというのすら, 酷なのではないでしょうか……。
……ですが, 彼女がやると言っている。
他に術が見つかる保証もない。
なら……わたくしはわたくしに出来ることをするしかない。
──電話を掛ける。
prrrrr....prrrrr....
しばらくコール音が続いた後,
마리『다이아? 何かあった?』
마리さんに繋がる。
다이아「重ね重ね申し訳ないのですが……お願いがありまして」
마리『いいヨ。わたしに出来ることならなんでも言って』
다이아「ありがとうございます……それで, お願いしたいことなのですが……──」
* * *
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