深夜の訪問者
심야의 방문자
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=7481212
Twitterでちかりこ吸血鬼パロが流行っていたので便乗してみました.
コンコンと窓ガラスをノックする音で意識が浮上した.
ボ-ッとしていると, またコンコンって音が聞こえてきて.そちらに視線をやる.
カ-テンの奥に人影が見えて, 心の中で「また…」って呟いた.ため息を吐いて, 覚めきってない重たい体をベッドから起こす.
ベランダの方に近づいて, カ-テンを開くとニコニコと笑う赤い瞳を光らせた人物が立っていて.口パクで「開けて」と鍵を指差す.
もう一度ため息を吐いて, 窓ガラスを開いた.
「夜中は来ないでって言ったでしょ, 치카쨩」
高海千歌.私の同級生で, 私の恋人だ.
好きだから大抵のことは許せる.けど, 夜中に来るのだけはやめてほしい.睡眠妨害もいいところだ.
目を擦っていると私の言葉なんて聞いてなかったかのように치카쨩が抱き着いてきて, 私を持ち上げた.女子ならみんな憧れるというお姫様抱っこ.
私も最初の数回はドキドキさせられていたけど, 数が十を超えたあたりから慣れてしまった.
それでも, やっぱりキスをされるとドキドキする.
外から入ってくる空気は冷たいはずなのに, 合わせられた唇から伝わってくる치카쨩の熱が全て搔き消してくれるから.暑いくらいだ.
離れると嬉しそうな顔をする치카쨩.
ニコニコと笑う彼女を見るだけで, 夜中に来たということを許してしまうのだから私は単純な女だ.
私を持ち上げたまま, 器用に窓を閉めて, カ-テンまで閉めてくれる.ベッドに連れて行かれて, ゆっくりと寝かせられた.
覆い被さってくる치카쨩を見上げて, ちょっと睨んでみるけど, 効果はない.
「今日の分は終わったでしょ?」
「え-…でも, 日付変わってるよ?」
「そうゆう問題じゃないよ…」
「……리코쨩が好きだから, しちゃダメ?」
「치카쨩, 会話して」
「というか, もう無理.我慢できない」
吸わせて
ギラギラした真っ赤な瞳で言ってくる.
本日三度目のため息を吐いて.言葉の代わりに両手を広げて許可を出した.
今日, 前開きパジャマを着ててよかった….
ボタンが二個ほど外される.耳の後ろから首筋にかけてを舌でなぞられて.思わず声が漏れそうになった.
別にやらしい行為をするってわけじゃないけど, この図を親に見られるのは非常にマズい.鍵を閉めないとって思っていたら「大丈夫」って声が聞こえてくる.それと同時にガチャって鍵が閉まる音が響いた.
また余計なことに力を使って….
치카쨩には不思議な力がある.
離れた位置から物体を移動させたり, 長距離を一瞬で移動したり, 簡単にコンクリ-トを壊せたり, 他にもたくさんの人間離れした力を持っている.
それもそのはず, 彼女は人間じゃないから.
「ねぇ, 리코쨩…」
「なに…?」
치카쨩は…
「血, 吸ってもいい?」
치카쨩は──
吸血鬼だ
最初は私も疑った.吸血鬼なんて空想上の存在で, 小説やドラマの中でしか見たことがなかったから.善子ちゃんみたいに厨二病を患っている子だと思って, 適当に話を流していた.
それにイラついたのか, 치카쨩は真剣な表情で「じゃあ, 証明してあげるよ」って私の首筋に噛み付いてきたのだ.思い切り歯を立てられて, 肉に歯が侵入してくる痛みを感じて.突き飛ばした치카쨩を見たら人よりも大きめの八重歯というか牙を持っていて口の周りを真っ赤に染めていた.
その時だ, 彼女が本物の吸血鬼だと信じたのは.
自然と恐怖を感じなかったのは, 私が彼女を好きだったからだと思う.心の何処かでは新しい彼女の一面を知ることができて嬉しいとさえ思った.
告白をしたのは私だった.彼女も私を好きと言ってくれて両想いだったのだけど吸血鬼だからって理由で一度は断られた.両想いだと知ったからには諦められなかった.何度も好きという気持ちを伝えて.最後には自分の血を吸っていいと言った.たぶん私の本気が彼女にも伝わったのだろう.ちょっとだけ申し訳なさそうに, でも嬉しそうに치카쨩は「じゃあ, 付き合おうか」と笑ってくれた.
自分の気持ちの方が強いと確信していたのに, 付き合ってからは逆転した.毎日のように「好き」を伝えてくれるのは치카쨩で, 手を繋ぐのも, 抱き合うのも, キスをするのも大抵は치카쨩から.私からキスをするのは一週間に一度あればいいくらい.
その中でも彼女は血を吸うことだけは躊躇していた.
吸わないの?と尋ねてみたら申し訳なさそうな顔で「리코쨩を傷つけなくないから」と言われた.
どうせ痕は消えるのだから気にしなくてもいいのに….
そう思ったけど逆の立場だったら私も彼女と同じことを言うだろうと考えて.なにも言わなかった.代わりに私から血を吸うように催促をした.
それでも躊躇する치카쨩がいたから狡いなって思いながらも曜ちゃんから教わった方法を使った.
「本当に吸わなくていいの?」
そう煽ると치카쨩は一瞬だけ怯んだ表情をして, 堪えるように首を振ったけど.私が同じ言葉を繰り返したら「……嫌だったら言ってね?」って不安そうに言ってくれた.
最初の一回とは違い, 控えめに首筋に立てられた歯を今でも覚えてる.ゆっくりと牙が差し込まれて, 血を吸われた.身体が熱くなって, ちょっと変な感じがしたけど嫌じゃなくて.むしろ気持ちがいいくらいで私は치카쨩にしがみついて声を我慢することしかできなかった.当然だけど慣れてなくて, すぐに意識を失いかけたけど.
それからはちょっとずつ치카쨩から「吸ってもいい?」と聞かれて.数ヶ月が経つ頃にはさっきみたいに「吸わせて」と迫ってくるようになっていた.何度も吸われていくうちに私にも耐性がついて, 余程じゃない限りは意識を保てるようになった.それと同時に吸われる時の快感も増して, ひどい時にはそれだけで達してしまう日もある.絶対に치카쨩には言えないけど.
「리코쨩, 考え事してるの?」
「えっ?」
「だって, 心ここに在らずって感じだったし…」
「…ちょっと치카쨩との思い出を振り返ってたの」
「なに, それ….恥ずかしい…」
「いまさら照れるの?」
「そりゃあ, ちょっとは…」
赤くなった頰を掻く치카쨩.その手を取り上げて, 枕の上で指を絡ませる.
久しぶりに自分からキスをすると変な感覚がした.それは치카쨩も同じようで, キスを返された.
うん, やっぱり치카쨩からの方が落ち着く….
少しずつ深くなるキスはお互いの息があがった頃に終わりを迎えて, 치카쨩は改めて私の首筋に顔を埋める.ぺろっと舐められて.それだけであげてしまいそうになる声を堪える.
「…리코쨩, いい?」
「んっ, へ-き…」
いただきます
小さく熱っぽい声で囁かれて, 首筋に牙が埋まっていくのを感じる.痛みは殆どない.
ちゅうって音が響いて, 自分の身体から血が抜けていくのがわかる.
身体, 熱い….
頭, くらくらする….
血を吸われてるのに気持ちいいって変なのかな….
ぎゅっと치카쨩の頭を引き寄せると, より深くに牙が突き刺さる.思い切り, 吸われて.マズいって感じたときには身体が震えた.
「…ぁ, はぁっ……ちか, ちゃん…」
力なく치카쨩の髪を撫でると, 牙が抜かれる感覚.ちょっと寂しさがあるのは, これまであったものが無くなったからだと思う.
心配そうに見つめてくる치카쨩.笑いかけると安心した表情で首筋に頭を擦り付けてきた.
本当, 甘えるの得意だよね….流石は末っ子….
「…리코쨩の血って甘いよね」
「そうなの…?」
「そうだよ.すごい甘いし, いい匂いする….美味しいよ」
「ひゃっ…!な, 舐めないでよ…!」
「だって, 垂れてたから…服に付くの嫌でしょ?」
「ティッシュで拭ってよ!」
「え-, 勿体ない〜!」
不満そうな声をあげられるけど, 急に舐めるのだけは勘弁してほしい.身構えなしだと先みたいに変な声をあげてしまうから.
顔を上げた치카쨩にキスをされる.舌が侵入してきて, 私の舌に絡まってきた.鉄みたいな味がするのは, たぶん私の血だ.
この変な味を甘くて美味しいって….
やっぱり, 치카쨩は吸血鬼なのね….
口の中に残された唾液を飲み込む.いつまでも私に覆い被さったままの치카쨩を押して, 起き上がる.
帰るように言おうとしたら押し倒された.
「리코쨩…」
「なに?」
「もう一回, 飲みたいって言ったら怒る?」
「……怒らないよ」
「本当に?」
「本当…というか, 予想してたからいいよ」
バレてた, みたいな顔をする치카쨩.本当に分かりやすい子で助かる.
前髪を掻き分けると, 先程よりもはっきり赤い瞳が見えてドキッとする.不意打ちでキスされて, さっきと逆の首筋を舌でなぞられた.
さっきよりゆっくりと突き刺さってくる牙が心地よくて.ぎゅっと치카쨩の服を掴む.
また身体が熱くなっていく.
呼吸が乱れて, 치카쨩の耳に吹きかけてしまう.
「……んぁ, はっ……」
頭がボ-ッとするくらいには気持ちがいい.
ゆっくりと離れる치카쨩を見つめたら, 顔を真っ赤にして目を逸らされた.露骨に逸らされるのはちょっと寂しいもので.こっちを向いて欲しくて手を伸ばす.
頰を撫でると, 치카쨩の視線が戻ってきて.相変わらず頰は赤いままだ.何故だか, 拗ねた顔もしてる.
珍しくため息を吐く치카쨩がいて, びっくりした.
「리코쨩って, わざとやってるよね…」
「えっ?」
「…わざとじゃなかったら, 自覚したほうがいいよ」
「何の話をしてるの…」
「だから, その表情….ほっぺを真っ赤にして, 潤んだ目で見られたらチカだって我慢するのつらいよ」
「…そんな顔してる?」
「うん, なんていうか…オンナの顔?」
「치카쨩, 慣れてない言葉を使うのはやめて…」
なによ, オンナの顔って….
私, そんな表情してたの…?치카쨩に血を吸われて…?
だったら, 色々と注意しないといけない.
血を吸われて興奮するアブノ-マル人間だとは思われなくないからね.
「……あ-, もう…!無理…!」
「は…?」
「리코쨩に触りたいの…!」
「えっ, あっ…」
「…今日の夜, 覚悟しておいてよ…!」
それだけ言うと, ぎゅっと抱き締められた.
覚悟って……そうゆうことだよね.
まさか치카쨩から言われると考えたこともなかった.そうゆう知識ないのかと思ってたから.
急に顔が熱くなっていく.恥ずかしくて치카쨩が見れない.細い背中に腕を回して, 離れないように抱き締める.
「…리코쨩, ドキドキしてる」
「치카쨩だって, すごいよ.心臓の音…」
「むぅ……言わなくても分かってるよ…」
どっどっとうるさい心臓音.
今晩, 치카쨩と……あぁ, もう…恥ずかしい.
だけど, 恥ずかしいと思っている以上に嬉しいって思っている自分がいるのも確かで.
……今日, もう寝られないかも.
寝不足になったら, 치카쨩のせいだからね….
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